発売日が近づいてきましたねぇ

ガンショップFIRST

2017年02月13日 14:33

毎度閲覧ありがとうございます
FIRST本店のアレハンドロです^^

KRYTACからの発売日も決定し、現在話題沸騰中の
KRISS Vector(クリスヴェクター)



その独特なデザインから一度目にしたら
「あ、この銃なんか見たことあるなぁ」
と、記憶に残りやすい銃の一つではないでしょうか?

実質、銃自体の評価も高く非常に有名なのである!

しかしながらクリスヴェクター自体どういった銃なのか?
中身の性能を知っている人はどれだけいるのだろうか?

と言う訳で今回はヴェクターについて語ってみましょう^^

まずKRISS Vectorとは
スイスのガンマ・インダストリー傘下の銃火器メーカー
TDI(Transformational Defence Industries)社(現クリス USA社)
主導により、官民共同で開発された短機関銃です

拳銃弾、特に.45 ACP弾は高いストッピングパワーと消音適性を持つが
射撃時の反動が大きく、高速な連射を制御するには難しいとされていました

そこでTDI社では法執行機関や軍組織向けの新しい低反動短機関銃を設計し
M1トンプソンやM10などの.45口径短機関銃に関する開発・実戦データを蓄積している
アメリカ陸軍ピカティニー造兵廠の開発研究部門ARDECとの提携を行い
2006年より開発を開始

この共同研究により生まれたのが、クリスヴェクター最大の特徴である
「クリス・スーパーV(KRISS Super V System)」(略:KSVS)
という反動吸収システムです

このシステムは銃のボルトが下方向に動く可動ウェイトに接続されており
発砲時、ボルトが後退する時にエネルギーが可動ウェイトにより下方向に変換され
上方向に発生する反動エネルギーと相殺される仕組みとなっています

また、リコイルのベクトルを腕と肩で一直線に受け止めるため
KSVSにグリップフレームがピギーバック式で覆い被さり
銃身とグリップが一直線上に並ぶ特異なレイアウトとなっている

これらにより反動の低減・集弾性の向上に加え
1100発/分以上という高い連射サイクルのコントロールを可能にしている

ARDECが行った比較ベンチテストでは9mm×19弾を使用するMP5に対して
銃口の跳ね上がりが90%減少し、伝わるリコイルショックは60%少なかったらしい
(実際のデータは公開されていないみたいです)

アンビタイプのセレクターレバーやピカティニーレールを標準で備え
銃身上のスペースにコンパクトなタクティカルライトを埋め込むことが可能

アイアンサイトは光学機器との併用を前提としたフリップアップタイプ
チャージングハンドルも手前に引き出して用いるタイプで
引っ掛かりにくくすると共に、抵抗の強いコッキングの初動を
梃子の原理で行いやすくしている

弾倉はグロックの.45ACP仕様のものを使用しており
それらの13連・25連マガジンが使用できる他
13連マガジンを拡張して30連マガジンとする
MagExマガジンエクステンションキットが標準で付属している


現在では販売・製造は全て現クリスアームズ社が行っており
バリエーションは主に軍や法執行機関向けのSMGモデルと
セミオートオンリーとした民間モデルがあります。

サイレンサー風の外観を持つ16インチバレルを使用したCRB(Carbine Rifle Barrel)


如何でしょう?
クリスヴェクターがどれだけのモノを秘めているのか
分かって頂けたかと思います^^

余談ですが「ヴェクター」とは生産モデルに与えられた名称であり
開発中、メーカーでは「XSMG .45ACP」の名称で呼ばれていたそうです

最後までご閲覧ありがとうございました!!


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